ちゃんと調べましょう
散剤などを分包するときどうしても誤差が出ちゃうことがありますよね。Vマスだとなおさらです…。
調剤における秤量誤差許容範囲について調剤指針などから確認していきます。
散剤の秤量誤差許容範囲については調剤指針を参考に
散剤の秤量誤差許容範囲は調剤指針を参考にするのが良いでしょう。
調剤指針の記載は以下の通りです。
重量誤差は、分包品の総重量から包装紙の重量を引いた値を実測値とし、実測値と散剤総重量の理論値から計算した調製工程における散剤損失量の割合が2%以下とする。
分包重量偏差は、個々の包装紙込重量を秤量したとき、変動係数として6.1%以下が望ましい(分包した散剤の個包装込重量が、基準化された正規分布をするものとして、全体の分包散剤の90%が平均重量値の100±10%に入る範囲は、変動係数で6.08%≒6.1%である)。TDMを行っている薬剤等に関しては、薬剤個々について科学的根拠に基づいた最低限度の数値を設定する必要がある(第13改訂 調剤指針 増補版 日本薬剤師会編より)。
出典:福岡県薬剤師会
なんとなくわかるようなわかんないような内容ですね。
秤量誤差は個々の包装が±10%で全体が2%?
上記の調剤指針を解釈すると、秤量個々の分包では±10%までが許容範囲、全体だと2%以内の誤差までと読み取れる感じですかね。もちろんTDMの場合は除きます。
ただ、個人的な経験では個々の誤差は±5%と決められている薬局も多い気がするので、内規やルールなどがあればそちらを優先するようにしましょう。
全体量としては2%以内は厳守ですかね。
なので、個人的に監査時は個々の重さと最後に全体量を計るようにしています。
軟膏の秤量誤差許容範囲は?
上述の調剤指針の重量誤差はあくまで散剤に関するものであり、軟膏に関しては適用されないようです。
軟膏の秤量誤差許容範囲については現時点では詳しい記載が見つけられませんでした。
個人的には軟膏は基本的に天秤でずれなく計るのが習慣になっているので、あまり誤差を意識したことがなかったのですが、一度疑問に思うとなんとなく気持ち悪い…。
引き続き探してみて、明確な根拠などがあればまた追記したいと思います。