せっかくなので同じ作用の代替品とか効果とかも再確認していきましょう。
(これはバズるはず!!)
経過措置や代替品などはなにがベストか。先発品・ジェネリックを含め検討してみました。
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ブラニュート配合顆粒が販売中止|経過措置は?
分岐鎖アミノ酸製剤のブラニュート配合顆粒は、2019年の9月に日本製薬株式会社より「製造販売中止のご案内」が発表されています。
販売中止時期は2020年の1月末と明記されていますが、経過措置に関しては明確な期限が示されてなく、また2020年9月現在も薬価自体は残っている状況です。
ブラニュート配合顆粒の効果って何だっけ?
ブラニュート配合顆粒の正式な効能効果は以下の通りです。
食事摂取量が十分にもかかわらず低アルブミン血症を呈する非代償性肝硬変患者の低アルブミン血症の改善
肝機能障害によって不足した分岐鎖アミノ酸(BCAA)の補充が主な目的ですね。
ブラニュート配合顆粒の代替品はリーバクト?|違いは何?
待ってください。実はブラニュート配合顆粒は包装g数が独特なんです。リーバクトと1包あたりのg数が異なってきます。
そもそもブラニュート配合顆粒はジェネリックなので、先発医薬品に変更する場合、この点からも疑義照会が必要となります。
ブラニュート配合顆粒の成分は以下の通りです。
L-ロイシン:1904mg
L-バリン:1144mg
これと同じ成分量の薬はいくつかあります。
薬剤名 | 先発/後発区分 | 包装 | 薬価 |
ブラニュート配合顆粒 | ジェネリック | 4.73g | 80.0 |
リーバクト配合顆粒 | 先発 | 4.15g | 159.3 |
リーバクト配合経口ゼリー | 先発 | 20g | 190.6 |
アミノバクト配合顆粒 | ジェネリック | 4.74g | 70.1 |
リックル配合顆粒 | ジェネリック | 4.74g | 70.1 |
リバレバン配合顆粒 | ジェネリック | 4.74g | 70.1 |
レオバクトン配合顆粒分包 | ジェネリック | 4.74g | 70.1 |
ヘパアクト配合顆粒 | ジェネリック | 4.5g | 93.9 |
※2020年9月現在
上記の通りリーバクトをはじめとした複数の候補があり、ブラニュート配合顆粒の変更は問題無いように感じますが、注目すべきは包装g数です。
ブラニュート配合顆粒は4.73g包装であり、同じg数のものはありません。処方の1日量がgで記載されている場合は、他のジェネリックへの変更でも疑義照会をする方が無難でしょう。
ブラニュート配合顆粒は一般名も注意
厚労省の一般名処方マスタに記載されているイソロイシン・ロイシン・バリン製剤の一般名は以下の3点です。
②【般】イソロイシン・ロイシン・バリン配合顆粒4.73g
③【般】イソロイシン・ロイシン・バリン配合顆粒4.5g
ブラニュート配合顆粒に該当するのは②であり、実質的にブラニュート配合顆粒専用の一般名と言えます。
また、厳密に言えば①〜③の一般名ではいずれの記載でも、g数が異なるため先発のリーバクトは疑義無しに調剤できないことになります。
このようにブラニュート配合顆粒をはじめとしたイソロイシン・ロイシン・バリン製剤は一般名にも注意が必要です。